早稲田エリアで住まいを探す学生から、いちばんよく聞かれる質問です。家賃だけを並べれば、一人暮らしのほうが安く見えることが多い。ただし比べる相手を同じ早稲田エリアに揃えて、敷金・礼金・仲介手数料・家具家電といった初期費用を住む月数で割り、水光熱費とインターネット代まで足した月額合計で並べると、差はかなり縮まります。以下、月額・初期費用・期間の順に見ていきます。
同じ早稲田エリアで「月額合計」と「初期費用÷住む月数」で比べると、差はほとんどありません。WC1 は月額合計110,500円〜、一時金を含めた実額は24か月で約125,300円まで下がります。エリアの家賃中央値100,500〜111,000円は家賃のみで、管理費・水光熱・ネット・家具代が別に乗ります。
「家賃」と「月額合計」を分けて見る
費用比較でいちばん多い失敗は、家賃どうしを比べて終わることです。実際に毎月出ていくのは、家賃に加えて管理費・共益費、電気・ガス・水道、インターネット回線費。一人暮らしではこれらを別々に契約するので、総額が見えるのは住みはじめてからになります。比べるべきは家賃ではなく、毎月支払う総額、つまり月額合計です。
参考として、早稲田周辺のワンルーム〜1DKの家賃中央値は、高田馬場 100,500円、西早稲田 102,600円、早稲田 111,000円(駅徒歩15分以内・2025年6〜11月の中央値。出典: SUUMOジャーナル)。これは「家賃」であって、月額合計ではありません。
一人暮らしは、毎月いくつの支払いが発生するのか
一人暮らしの月額は、家賃、管理費・共益費、電気・ガス・水道、インターネットという複数の契約の合計です。しかも水光熱費は季節で動きます。夏と冬にエアコンを使えば電気代は上がり、月によって数千円単位で振れます。毎月いくらかを先に固定できないところが、一人暮らしの家計のやりにくさです。
これらをまとめて固定額にすると、U Share では水光熱・インターネットが WC1 で 15,500円、WC2 で 25,000円になります(清掃費・共益費・保険は別立てです)。一人暮らしで同じ範囲を自分で契約したときの金額は、物件と使い方で大きく変わります。ここでは、まとめるとこのくらいの固定費になるという目安としてご覧ください。
初期費用は、家賃の何倍かかるのか
一般的な賃貸でかかりうる初期費用は、敷金、礼金、仲介手数料、保証会社の利用料、火災保険料、鍵交換費用、それに家具・家電の購入費です。条件は物件ごとに違うので、仮定を置いた計算例で見てみます。
【計算例・仮定】家賃10万円の部屋で、敷金1か月・礼金1か月・仲介手数料1か月・前家賃1か月とすると、それだけで40万円です。ここに保証会社の利用料、火災保険料、鍵交換費用が乗ります。さらにベッド、机、冷蔵庫、洗濯機、カーテン、照明を買い足す費用もかかります。実際の条件は物件により異なります。
この初期費用を1回きりの出費として置いておくと、比較が狂います。住む期間で割って月額に足してください。1年で退去するなら12で、4年住むなら48で割られる。同じ40万円でも、月あたりの重みはまったく違います。
U Share の賃料と月額合計
U Share Student は早稲田エリアの2棟(WC1=西早稲田、WC2=面影橋)、全102室の国際学生レジデンスです。賃料と固定諸費用を分けると、次のようになります。
| 賃料 | 固定諸費用 | 月額合計 | 入居時お支払い目安 | |
|---|---|---|---|---|
| WC1(西早稲田) | 69,000〜71,500円 | 41,500円 | 110,500円〜 | 385,500〜398,500円 |
| WC2(面影橋) | 84,000円(Type B)/88,000円(Type A) | 43,000円 | 127,000円〜 | 412,000〜421,000円 |
※WC1 標準階を基準にした計算例です。上限は上層階のお部屋を含みます。正確な金額は Find Your Room で試算できます。
敷金・礼金という項目はありません。代わりに入居時、入館費用 145,000円(2年ごと)、年間メンバーシップ 80,000円(年ごとの費用。5〜6か月契約は半額の 40,000円)、保証会社の利用料(WC1 50,000円/WC2 60,000円)がかかります。メンバーシップは年ごとの費用なので、長く住むなら年数分を計算に入れてください。家具・家電は備え付けで、購入費も搬入・処分の手間もかかりません。1〜4か月のマンスリー契約もあり、こちらは初期費用なし・すべて込みの月額で WC1 150,000〜155,000円、WC2 は Type B 184,000円・Type A 188,000円です。
期間を入れると、長く住むほど月あたりは下がる
一時金は最初の1回で終わりますが、月額は住み続けるかぎり毎月かかります。一時金を住む月数で割って月額に足した実効月額は、長く住むほど下がります。半年から1年の滞在なら、初期費用と家具家電をゼロから積み上げる一人暮らしは不利になりやすい。まとまった初期費用を12か月以下で割ることになるからです。なお、1学期や1年の滞在でも共用部で毎日顔を合わせるので、友人はできます(1年間の滞在者の声)。
一時金は年数分を織り込んで計算しています。WC1 標準階の実効月額を期間別に示すと、次のようになります。
| 住む期間 | 一時金の合計 | 月あたりに割ると | 実効月額(目安) |
|---|---|---|---|
| 1〜4か月(マンスリー) | なし | — | 150,000〜155,000円 |
| 6か月 | 235,000円 | 約39,200円 | 約149,700円 |
| 12か月 | 275,000円 | 約22,900円 | 約133,400円 |
| 24か月 | 355,000円 | 約14,800円 | 約125,300円 |
| 48か月 | 660,000円 | 約13,750円 | 約124,300円 |
※計算例。WC1 標準階の月額合計に、保証会社利用料(初回のみ)・年間メンバーシップ(年ごと)・入館費用(2年ごと)を住む月数で割って加算しています。1〜4か月はマンスリー契約の金額です。
これを同じ早稲田エリアの一般賃貸と並べます。家賃中央値 100,500〜111,000円は家賃だけの数字です。ここに管理費・共益費、電気・ガス・水道、インターネット回線費が乗ります。2年ごとの契約更新料がかかる物件も多く、入居時には家具・家電の購入費も必要です。それらを足して住む月数で割ると、24か月以上住む場合の U Share の実効月額(約125,300円)と同水準以上になりやすい。金額は物件と使い方で変わるので断定はしませんが、長く住むほど U Share が割高になるという見方は、数字の上では出てきません。
安さだけを最優先して、エリアや築年数・設備を妥協できるなら、より安い賃貸はあります。ただしそれは同じ街で同じ暮らしをした場合の比較ではありません。この記事が比べているのは、早稲田エリアに住み続けたときの費用です。
比較の相手は「全国平均」ではなく同じエリアの相場にしてください。全国平均は山手線内側の学生街とは前提が異なります。
お金以外で見ておくべき差
- 家具家電。備え付けなら、買う・運ぶ・退去時に処分する費用と手間がかかりません。
- 入居までの速さ。電気・ガス・水道・インターネットの個別契約や家具の搬入がいらないので、荷ほどきから生活が始まります。
- 生活環境。20か国・地域以上から集まる住人と共用部で日常的に顔を合わせ、英語と日本語のサポートがあります。設備だけでは手に入らないものです。
- 長く住むほど増えるもの。年数を重ねると、後から来る住人を迎える側になります。年ごとのメンバーシップは、その年のイベントやプログラムに参加するための費用でもあります。
結論チェックリスト
- 家賃ではなく「月額合計」で比べたか
- 初期費用(敷金・礼金・仲介手数料・家具家電)を住む期間で割り、月額に足したか
- 比較相手を全国平均ではなく、同じエリアの相場にしたか
- 「何年住むか」を決めてから計算したか
- 金額以外(家具・入居までの速さ・生活環境・退去条件)も並べて見たか
※契約条件:最低入居期間は原則5〜6か月(1〜4か月のマンスリー契約は別枠)、退去は3か月前の告知、退去時清掃費 33,000円(一律)。
自分の条件での月額と入居時費用は Find Your Room で試算できます。生活費全体は「東京で学生の一人暮らし、毎月いくらかかる?」、街の様子は「早稲田で一人暮らし」へ。住まいの型を比べるなら 国際学生レジデンスの選び方、棟ごとの詳細は WC1(西早稲田)とWC2(面影橋)をご覧ください。



